ブログ

blog

blog

ブログ

睡眠時無呼吸症候群について

こんにちは

川崎市 川崎区 八丁畷駅前にある八丁畷クリニックファーム よつ葉歯科クリニックの角田です。

今回は、成人の閉塞性睡眠時無呼吸症候群 (:以下 OSAS)についてお話しします。
OSASは、睡眠中に無呼吸があるため、睡眠の質が悪く、日中に眠気があり事故を起こしやすいなど、社会生活に対する影響はご存知の方も多いかと思います。

しかし近年では、生命予後に関する身体への影響もメディアで取りあげられるようになりました。
OSAS重症で循環器系の疾患での死亡確率5.2倍、OSAS軽度でも心不全2.38倍、脳卒中1.58倍、冠動脈疾患1.27倍との報告があります。そのため、予後を考慮すると放置できない問題です。

では、OSASの原因とは何でしょうか。
主に以下の7つがあげられます。

①肥満
②関連筋の衰えによる舌の後退
③ホルモンの問題(閉経など)
④内分泌疾患
⑤アルコールや睡眠導入剤など
⑥骨格的な問題
⑦咽頭の問題

これらが原因で気道が狭窄し、OSASは起こります。歯科医院では、患者さまはチェアーで長時間仰向けになっているため骨格的問題だけではなく、眠気やイビキなどに気がつく機会があります。
OSASは未診断、未治療が多い疾患ですが歯科医が問題を把握し、患者さまに提示して必要な場合は専門医に紹介するなどの対応も可能です。また、OSASはかみ合わせとも関係があります。OSASの治療で効果を発揮している口腔内装置は下顎を前方にすることでOSASの改善が得られます。逆に歯を数本失ったまま放置するとかみ合わせのバランスが崩れ下顎が後方になり、 かみ合わせの高さが低くなれば口腔内容量が減り舌の居場所が窮屈になります。米国においても近年、歯科治療における口腔内容量の重要性が盛んに示唆されており、外科矯正治療も増加しています。歯を失った部分にはインプラントや入れ歯、ブリッジなどでかみ合わせのバランスや高さを再構成する必要があるのでOSASは歯科とも関係が深いものです。

身体のためにもOSASは放置せず、まずは専門医または歯科医に相談してみてください。